「新幹線の切符でJR在来線に無料で乗れる仕組みがある」と聞いて戸惑った経験はありませんか。
ポイントは紙の乗車券に含まれる “特定都区市内” ルール。
本記事では公式情報をもとに対象区間やeチケットとの違いをやさしく解説し、出張や旅行で損をしない乗り方を紹介します。
無料になるJR区間がわかる
範囲を地図と表で確認できる
eチケットで損しないコツを学べる
よくある失敗と対策を知って安心できる
新幹線の切符でJR在来線が無料になる仕組み

新幹線の紙の乗車券には「特定都区市内」という運賃ルールが組み込まれており、東京23区や大阪市など指定エリア内のJR在来線を追加料金なしで乗り降りできます。
たとえば「東京都区内⇔仙台」の乗車券を持っていれば、東京駅から渋谷駅まで山手線で移動しても別料金はかかりません。
JR東日本の公式案内では、この制度は“都区市内発着の乗車券は同じゾーン内のどの駅でも使える”と明記され、途中下車ができない点などの細かな条件も示されています。
実質ゼロ円で在来線を利用できるお得な仕組みですが、適用されるのは紙の乗車券のみで、チケットレスの「新幹線eチケット」には適用されないため注意が必要です。制度の範囲と条件を正しく理解すれば、乗換えコストを簡単に節約できます。
出典・引用
新幹線の切符で在来線に乗れる?

紙の乗車券には「○○市内」「東京都区内」などの表記が付くことがあります。これは特定都区市内制度と呼ばれる運賃ルールで、発駅または着駅が指定エリアに入っていれば、そのゾーン内のJR在来線区間を追加料金なしで利用できる仕組みです。
どんな条件で無料になる?
紙の乗車券が対象
eチケットやスマートEXのようなチケットレスサービスは、券面に「市内」表記がないため適用外です。発着地のどちらかに「市内」表記
例:券面に「東京都区内⇔名古屋市内」と印字されていれば、東京23区内と名古屋市内のJR在来線は無料で乗り放題です。同じゾーン内で途中下車は不可
東京駅で改札を出て渋谷駅へ行き、再度新幹線に乗る――というように同一ゾーン内で外へ出ると、残りの区間は無効になります。
改札の通り方
在来線改札に紙の乗車券を投入
山手線など無料区間を利用
新幹線改札では同じ乗車券を再投入すれば通過できます
Suicaを先にタッチすると二重課金になるので注意しましょう。
よくある誤解
| 誤解 | 実際のルール |
|---|---|
| eチケットでも無料になる | ならない。券面に市内表記がないため対象外 |
| 途中下車は何度でもOK | 同一ゾーン内では途中下車できない |
| 私鉄や地下鉄も無料 | JR線のみが対象 |
特定都区市内制度を理解していれば、東京~大阪の長距離移動でも在来線区間の運賃を節約できます。逆にeチケットしか使わないと、乗り継ぎごとにIC運賃が加算されるため要注意です。
無料になる区間はどこまで?区間早見表

特定都区市内制度が適用されるエリアは、JR各社が定める全国11都市12ゾーンです(東京は「山手線内」と「東京都区内」の2ゾーン扱い)。
ここに含まれる駅であれば、新幹線の紙きっぷだけで在来線運賃を払わずに移動できます。
| ゾーン名 | 代表駅(中心駅) | 主な対象路線の例 |
|---|---|---|
| 札幌市内 | 札幌 | 函館本線・千歳線 ほか |
| 仙台市内 | 仙台 | 東北本線・仙山線 ほか |
| 新潟市内 | 新潟 | 信越本線・白新線 ほか |
| 東京山手線内 | 東京 | 山手線全駅(30駅) |
| 東京都区内 | 東京 | 山手線・中央線・総武線など23区内のJR全線 |
| 横浜市内 | 横浜 | 東海道線・横浜線 ほか |
| 名古屋市内 | 名古屋 | 東海道線・中央西線 ほか |
| 京都市内 | 京都 | 東海道線・嵯峨野線 ほか |
| 大阪市内 | 大阪 | 大阪環状線・京都線 ほか |
| 神戸市内 | 三ノ宮 | 山陽線・神戸線 ほか |
| 広島市内 | 広島 | 山陽線・可部線 ほか |
| 北九州市内 | 小倉 | 鹿児島線・日豊線 ほか |
| 福岡市内 | 博多 | 鹿児島線・篠栗線 ほか |
ポイント
11都市いずれも「中心駅から営業キロ201km以上離れた区間」の乗車券で制度が適用されます。
表の路線は一例です。実際の対象駅は各社の営業規則に基づき決まっています。駅名標に■区・■山などの印が付く駅が目印です。
都市内ゾーンでは途中下車はできません。改札を出る前に目的駅まで一気に移動しましょう。
公式規則はJR東日本「運賃計算の特例」およびJR西日本FAQ「大阪市内・東京都区内の意味」に明記されています。制度の詳細と最新の対象駅は各社サイトで必ず確認してください。
出典・引用
山手線内は無料で使えるの?

新幹線の紙きっぷに「東京山手線内」と印字されている場合、山手線30駅すべてと中央線・京浜東北線などが重複走行する区間を追加料金なしで利用できます。これは特定都区市内制度の派生ルールで、東京23区全体をカバーする「東京都区内」とは別に、山手線内だけを独立させた特例が設けられているためです。
山手線内が適用される条件
乗車距離が101km以上
東京駅を起点に101kmを超える区間(例:東京⇔宇都宮)なら、発駅が「東京山手線内」扱いになります。普通乗車券・特急券など紙のきっぷ限定
スマートEXや新幹線eチケットは券面表記がないため対象外です。同じゾーン内では途中下車不可
渋谷駅で改札を出ると、その後の無料特典は失効します。
30駅をまとめてチェック
| 方面 | 駅名(主な接続路線) |
|---|---|
| 東京・上野側 | 東京、神田、有楽町、新橋、浜松町、田町、高輪ゲートウェイ、品川 |
| 南西側 | 大崎、五反田、目黒、恵比寿、渋谷、原宿、代々木、新宿 |
| 北西側 | 新大久保、高田馬場、目白、池袋、大塚、巣鴨、駒込、田端 |
| 北東側 | 西日暮里、日暮里、鶯谷、上野、御徒町、秋葉原、神田 |
ポイント
上表の駅どこからでも新幹線の紙きっぷ1枚で出入りできます。
京浜東北線(田端~品川間)や中央線(神田~新宿間)など山手線と並走する区間も同じ扱いです。
※ワンポイント補足:101km未満でも「市内」表記になる例
JRの運賃計算では、営業キロが100km以下でも「通算運賃」と呼ばれる特例が適用される場合があります。
たとえば 東京(山手線内)⇔大宮 は営業キロ30.3kmですが、東北本線を経由して100kmを超える遠距離乗車券と同時に購入すると、乗車券の発駅が「東京山手線内」表記になります[JR旅客営業規則 第157条の2]。
このケースでも山手線内の在来線は追加料金なしで利用できます。
eチケットではどうなる?
JR東日本の公式FAQでは「紙のきっぷに適用される東京山手線内などの制度はeチケットでは利用できない」と明示されています。この場合、山手線に乗るときはSuicaなどIC運賃が別途差し引かれるので注意しましょう。
新幹線の料金は在来線も含まれる?

新幹線の紙きっぷに印字される運賃は、「乗車券(基本運賃)」と「特急料金」の2本立てです。乗車券は発駅と着駅の営業キロに応じて決まり、特定都区市内制度が適用されると、東京23区や大阪市などゾーン内の在来線区間が自動で組み込まれます。
つまり、東京駅から新宿駅まで山手線で移動しても、追加の乗車券運賃は発生しません。一方、特急料金は新幹線に乗車する区間のみに上乗せされるため、在来線区間には掛かりません。
料金の分かりやすい内訳
| 項目 | 含まれる区間 | 例:東京(東京都区内)→名古屋 |
|---|---|---|
| 乗車券 | 東京都区内の任意駅〜名古屋市内の任意駅 | 8,910円 |
| 特急料金 | 東京駅〜名古屋駅の新幹線区間のみ | 5,500円 |
| 合計 | 在来線+新幹線 | 14,410円 |
ポイント
乗車券は「ゾーン内のどの駅でも出入り自由(途中下車は不可)」というルールが運賃に織り込まれている。
新幹線を利用しない在来線区間には特急料金が掛からないため、紙きっぷ1枚で在来線部分は実質無料になる。
eチケットやスマートEXは券面にゾーン表記がなく、在来線区間のIC運賃が別途必要。
公式にはJR東日本「運賃計算の特例」とJR東海「特定都区市内駅を発着する場合の特例」に、この計算方法が明示されています。
出典・引用
- JR東日本 旅客営業規則(全文/PDF)
https://www.jreast.co.jp/ryokaku/ - JR東海 旅客営業規則 第2節 乗車券の効力(PDF直リンク)
https://railway.jr-central.co.jp/ticket-rule/cjr-regulation/_pdf/000021380.pdf
Suica併用でトラブルを防ぐ方法

紙の乗車券とSuica(交通系ICカード)をいっしょに使うときは、改札の通し方を間違えると二重に課金されたり、「タッチでGo! 新幹線」扱いになって予定外の精算が発生したりします。公式サイトの手順を守れば簡単に防げるので、次の3ステップを覚えておきましょう。
ステップ 1 :必ず紙きっぷを先に入れる
在来線 → 新幹線の乗換改札では、磁気の乗車券を最初に改札機へ投入し、そのあとでSuicaをタッチします。JR東日本は「磁気券を投入してからICカードをタッチしてください」と明示し、逆順にタッチするとIC運賃が自動で引かれると注意喚起しています。
ステップ 2 :Suicaのタッチは1枚だけ
財布に複数のICカードを重ねたまま改札に当てると読み取りエラーが起こるため、Suicaは1枚だけ取り出してタッチしましょう。公式ゲートガイドでも「複数枚のICカードを重ねないように」と繰り返し案内されています。
ステップ 3 :ICで精算されるのはきっぷ区間外だけ
正しく通れば、山手線や中央線など特定都区市内の無料区間に対してはSuica残高は減りません。一方、紙きっぷの有効区間を超えて乗り越した場合のみ、Suicaから自動精算される仕組みです。JR東日本の「タッチでGo! 新幹線」案内ページにも、きっぷを先に投入しないと全区間がIC扱いになると記載があります。
覚えやすいチェックリスト
改札は「紙きっぷ → Suica」の順番
ICカードは1枚だけタッチ
無料区間内はSuica残高が減らないことを確認
この3つを守れば、Suicaと紙きっぷを併用しても二重課金やエラーを心配せずにスムーズに乗り換えられます。
新幹線とJR在来線が無料にならぬeチケット

紙の乗車券と違い、スマホだけで完結する「新幹線eチケット」やスマートEXは、JR在来線を無料で乗り継げる仕組みがありません。
券面が存在しないため「東京都区内」などのゾーン表記が付かず、山手線や中央線に乗るときはSuica残高がそのまま引き落とされます。
えきねっと公式ガイドでも「eチケット利用時は在来線区間が別途IC運賃となる」と明記され、乗換改札を通過するには予約に紐づけたICカードが必須と説明されています。
つまり、スマホの利便性を優先すると在来線部分の運賃が上乗せされるため、旅行や出張で“JR区間を無料で移動したい”人は、従来どおり紙きっぷを選ぶほうがトータルコストを抑えられるのです。
eチケットの在来線の乗り継ぎ料金を解説

スマホだけで発券できる「新幹線eチケット」は便利ですが、JR在来線を無料で乗り継ぐ仕組みは付いていません。えきねっと公式ページには〈在来線にはご乗車いただけません/特定都区市内制度は適用されません〉と明記され、山手線や中央線に乗る場合はICカード残高から普通運賃が差し引かれます。
具体的な料金のイメージ
| 乗車形態 | 在来線区間(東京→渋谷) | 新幹線区間(東京→仙台) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 紙きっぷ(東京都区内⇔仙台市内) | 0円(特定都区市内で無料) | 紙きっぷの特急料金 | 紙きっぷ代のみ |
| eチケット(東京⇔仙台)+Suica | IC運賃 157円 | eチケット運賃・料金 | 紙きっぷより+157円 |
※在来線運賃はIC普通運賃の一例。実際の金額は区間・時期で異なります。
なぜ料金差が生まれる?
券面がないためゾーン表記を載せられない
eチケットはデジタル商品で「東京都区内」などの文字情報を付与できず、制度そのものが適用外。乗換改札はIC情報のみを参照
予約に紐づけたSuicaをタッチして通過する仕組みのため、改札機は在来線区間を“別途精算”と判断します。
紙きっぷとの差額を最小化するコツ
在来線区間が長いなら紙きっぷを検討
東京⇔名古屋のように23区内を横断する場合、紙きっぷの方が総額で安くなるケースが多い。ポイント還元を活用
eチケットはJRE POINTなどの還元率が高い商品もあるため、短距離利用なら差額を埋められることも。モバイルSuica定期を併用
定期区間内の乗り継ぎであれば追加運賃が発生しないため、ビジネス利用では定期+eチケットが割安になる例もある。
公式も「紙きっぷと比べて総額が上回る場合があります」と注意喚起しているので、在来線をどれだけ乗り継ぐかを事前に試算しておくと安心です。
eチケットの在来線の乗り継ぎは損?比較表

スマホ完結のeチケットは予約変更が簡単でポイント還元も受けられますが、JR在来線を無料で乗り継げる特典が無いため、紙きっぷより総額が高くなるケースがあります。とくに東京や大阪のように地下鉄代わりにJRを使う区間が長いと差額が広がりやすいので、代表的なルートでコストを比べてみましょう。
| 例:東京駅 → 渋谷駅 → 仙台駅 | 紙きっぷ(東京都区内⇔仙台市内) | eチケット(東京⇔仙台)+Suica |
|---|---|---|
| 在来線区間(東京→渋谷) | 0円 ※特定都区市内で無料 | IC運賃157円 |
| 新幹線区間(東京→仙台) | 乗車券+特急券=14,410円 | eチケット運賃・料金=14,410円 |
| 合計 | 14,410円 | 14,567円 |
差額 157円 —— 在来線を1駅乗っただけでも紙きっぷの方が安い
いつ損をしやすい?
大都市内でJRを長く乗り継ぐとき
例:品川→上野→東京→新幹線乗車など。eチケットは区間ごとにIC運賃が加算される。複数人で旅行するとき
家族やグループで同じルートを移動する場合、人数分の在来線運賃が上乗せされる。往復割引を使う長距離移動
紙きっぷは片道601km以上で乗車券が1割引。eチケットは乗車券・特急券が一体のため往復割引の恩恵を受けられない。
eチケットの利点と相殺ポイント
| 項目 | 紙きっぷ | eチケット |
|---|---|---|
| 在来線無料特典 | あり | なし |
| 予約変更手数料 | 駅で再発券が必要 | 何度でもWebで0円変更※ |
| ポイント還元 | なし | JRE POINT最大5%還元 |
| 紛失リスク | あり | なし(IC連携) |
※えきねっとの「特典つき」予約に限る。変更回数等の条件は公式ガイド参照。
結論:在来線を何駅使うかで選ぶ
JR在来線を無料で移動したい → 紙きっぷ
予約変更やポイントを重視 → eチケット
出張で日程が変わりやすいビジネス客はeチケット、観光で都区内を回る旅行客は紙きっぷ、と目的に応じて使い分ければ損を防げます。
特定都区市内制度がeチケットで使えない理由

「東京都区内」や「大阪市内」といった特定都区市内の無料乗り継ぎ特典は、スマホ完結の新幹線eチケットには組み込まれていません。
理由はシンプルで、制度適用に必要な「市内」表記をデジタル券面に表示できないからです。
仕組みを分解すると
紙きっぷは磁気情報にゾーンを記録
自動改札は券面(磁気)に書き込まれた「東京都区内」などのコードを読み取り、在来線区間を“運賃精算済み”と判断します。eチケットはICカード側のIDしか読めない
eチケット予約情報はサーバーに保管され、改札機は紐づけたSuicaなどICカードのIDで認証します。券面が存在しないため、「市内」表記を改札が認識できず、在来線区間は未精算と見なされる仕組みです。結果:在来線はIC運賃を別途引き落とし
山手線や中央線を乗り継いだ分だけSuica残高が減り、紙きっぷのように“JR在来線が無料”にはなりません。
公式FAQの記載
JR東日本のえきねっとQ&Aでは、次のように明示されています。
「新幹線eチケット」は新幹線利用限定商品(東京都区内や山手線内などの特定都区市内の適用はありません)のため、それだけでは在来線にはご乗車いただけません。ご利用の在来線区間に有効な乗車券が必要です。(オーケービジネス)
さらに、割引案内でも
「新幹線eチケット」では特定都区市内制度が適用になりませんので、新幹線eチケットと在来線を乗り継いで利用される場合、紙きっぷより総額が上回ることがあります。(オーケービジネス)
と注意喚起しています。
表示方式の違いが決定的
紙きっぷ … ゾーンコードを磁気券に書き込み → 改札が無料区間を認識
eチケット … デジタル情報をサーバー照会 → 改札はゾーンを認識できずIC精算
この構造上の違いがある限り、eチケットに特定都区市内制度を後付けすることは難しく、在来線をJR無料で乗り継ぎたい場合は紙きっぷ一択となります。
Suicaだけで完結させる場合の注意点

新幹線eチケットは予約時にSuicaなど交通系ICカードを紐づけることで、紙きっぷなしでも改札を通過できます。便利に見えますが、Suica一枚で“JR在来線まで無料”にはならないため、次のポイントを押さえておかないと余計な精算や改札トラブルが起こりやすくなります。
1. 予約に紐づけたSuica以外は改札を通れない
えきねっと公式ガイドでは「登録したICカード以外で在来線改札を入場すると乗換改札を通過できない」と明示しています。出発前に財布の中から該当カードを取り出しておく習慣をつけましょう。(えきねっと)
2. 在来線運賃は必ずIC残高から差し引かれる
eチケットは特定都区市内制度の対象外です。東京23区や大阪市内でも、山手線・大阪環状線などに乗るたび普通運賃がSuicaから引かれます。Suica残高不足で改札が閉まるケースが多いので、乗車前にチャージ残額を確認してください。(えきねっと)
3. Suicaエリア外では紙きっぷが必要
東北・北陸エリアなど一部の新幹線駅は在来線側がSuica非対応です。えきねっとは「Suica圏外では乗換口近くの券売機で在来線きっぷを購入」と案内しており、完全チケットレスでの移動はできません。(えきねっと)
4. 複数人分を同じカードにまとめられない
Suica1枚に紐づけられるeチケット予約は1人分だけです。家族旅行なら乗車人数と同じ枚数のICカードが必要になり、カードを持たない小さな子どもは紙きっぷで発券するか、大人用カードを貸与する形になります。
Suica完結の落とし穴
登録カードを間違えると自動改札を抜けられない
在来線運賃は必ずSuica残高から引かれる
Suica圏外では紙きっぷ購入が必須
複数人分のeチケットはカードも人数分必要
Suica1枚で新幹線から在来線までスムーズに移動するには、残高確認とICカードの使い分けを徹底することが欠かせません。
区間を超えた場合の精算トラブル例

新幹線eチケットは登録したSuica1枚で改札を抜けられる半面、予約した下車駅を超えて乗り越すと自動精算ができずトラブルになりやすい点に注意が必要です。公式ガイドは「IC残高不足や登録外カードで精算できない場合、有人窓口で精算してください」と案内しています。
代表的なトラブルと対処
| シーン | 起こる問題 | その場での対処 |
|---|---|---|
| 予定より先の駅まで在来線に乗り越した | 改札が閉まりエラー表示 | 精算窓口で乗り越し区間の運賃を現金精算 |
| Suica残高が不足していた | 改札が閉まり残高不足エラー | 近くのチャージ機で入金後、係員改札から出場 |
| 登録と別のICカードで入場 | 乗換改札を通過できない | 入場したカードで在来線運賃を精算し、登録カードで再入場 |
| うっかり改札を出て再入場 | eチケット残り区間が失効する | 失効分の新幹線きっぷを窓口で買い直し |
なぜ自動精算できない?
IC乗車情報は改札単位で完結
eチケットの新幹線区間は予約済ですが、在来線区間の乗り越し運賃は“入場時点のIC残高”を前提に計算します。超過すると改札側で処理しきれずエラーとなります。「通し特急料金」の特例は紙きっぷ限定
紙きっぷなら改札を通らない限り途中駅を過ぎても特急料金が通算されますが、eチケットは駅ごとに精算を区切る仕様なので、乗り越せば前途無効です。(えきねっと)
失敗を防ぐ3つのコツ
残高は最低でも1,000円以上チャージ
東京23区内の乗り越しでも片道200円前後。余裕残高があれば改札エラーを回避できます。目的駅を変えそうなときは紙きっぷに切替
えきねっとは出発時刻6分前まで紙きっぷ受取に変更可能。柔軟に旅程が変わるなら紙きっぷの方が安全です。(えきねっと)有人改札の場所を事前に確認
乗越精算機は新幹線改札内にない駅もあるため、有人窓口の位置を覚えておくと慌てず済みます。
乗り越し精算の基本は「IC残高不足ならチャージ、登録外カードなら乗車券を買い直し」。事前にルールを把握しておけば、eチケット利用でも余計な手数料や時間ロスを防げます。
eチケットと紙きっぷを賢く使い分けるコツ

スマホ操作だけで発券できるeチケットと、JR在来線を無料で移動できる紙きっぷ。どちらを選ぶかは「変更のしやすさ」と「在来線の乗車距離」で決めるのが鉄則です。
変更・キャンセルの柔軟性を重視するなら eチケット
Webで何度でも無料変更
えきねっとは列車発車時刻前なら手数料ゼロで予約変更できます(回数制限なし)。ビジネス出張で予定が変わりやすい人には大きなメリット。きっぷ紛失リスクがない
乗車情報はサーバーとICカードで管理。紙をなくす心配がなく、領収書もWeb発行できます。ポイント還元で実質割引
JRE POINTが最大5%貯まる特典つき商品を選べば、短距離移動の在来線運賃を相殺できることも。
在来線を無料で乗りたいなら 紙きっぷ
特定都区市内制度でJR区間が無料
東京23区・大阪市内などを跨いで移動する場合、IC運賃だけで1回150円〜300円程度かかりがち。紙きっぷなら0円で済みます。往復割引や複数人利用でお得
往復601km以上なら乗車券が1割引、子ども用は半額など、家族旅行で差が大きくなります。途中駅でも駅員精算がシンプル
乗り越し精算は窓口で差額を支払うだけ。IC連動エラーの心配がありません。
判断の目安は「JR在来線を合計3駅以上使うか」
1回の旅程で在来線3駅(IC運賃300〜500円)以上乗るなら紙きっぷのほうが安くなるケースが多いです。逆に、改札を出ないまま新幹線に直行するようなルートならeチケットで十分。
| チェック項目 | 〇なら紙きっぷ | 〇ならeチケット |
|---|---|---|
| JR在来線を3駅以上利用 | ✔ | |
| 出張で発車時刻が直前に変わる | ✔ | |
| 家族で往復600km超の旅行 | ✔ | |
| ポイント還元を重視したい | ✔ |
使い分けのコツ3カ条
在来線を長く乗る旅=紙きっぷ
予定変更が多い出張=eチケット
同じ区間でも往復・家族旅行は紙きっぷでコスト圧縮
この3カ条を覚えておけば、「新幹線もJRも無料で動ける紙きっぷ」と「手軽で身軽なeチケット」をシーンごとに選び分け、交通費をムダなく抑えられます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「特定都区市内」表記はどこで確認できますか?
紙の乗車券では券面左上(発駅)と右下(着駅)に「東京都区内」などと印字されます。みどりの窓口や指定席券売機で購入すると自動で表示されるため、購入後に必ず確認してください。
Q2. 途中下車はまったくできないのですか?
同じ市内ゾーン内では途中下車できません。東京駅で改札を出て渋谷駅に向かう場合などは、一旦出場した時点で乗車券の効力が失われ、残り区間は無効になります。
Q3. eチケットを紙きっぷに切り替えることは可能?
えきねっと予約なら出発前に「受取方法変更」を選択し、指定席券売機で磁気券として受け取れます。変更期限は発車時刻6分前までです。
Q4. モバイルSuicaだけで完結できる区間はありますか?
新幹線区間を含めた完全キャッシュレス乗車は可能ですが、在来線を無料にはできません。Suicaエリア外の駅では別途紙きっぷが必要になります。
Q5. 子どもの運賃も無料になりますか?
特定都区市内制度は大人・子ども同じ条件で適用されます。子ども用紙きっぷには半額の乗車券が発行され、ゾーン内在来線部分は同様に追加料金ゼロです。
まとめ・新幹線とJR在来線無料

紙きっぷならJR在来線が無料
「東京都区内」「大阪市内」など特定都区市内が印字された紙の乗車券は、ゾーン内の在来線を追加料金ゼロで利用できます。eチケットは在来線が有料
スマホ完結の新幹線eチケットには市内表記がなく、山手線や大阪環状線に乗るとIC運賃が別途差し引かれます。選び分けの目安は“在来線3駅”
都市内でJRを何駅も移動する旅行や家族連れは紙きっぷ、予定変更が多い単身出張や短距離移動はeチケットが便利です。Suica併用は「紙きっぷ → タッチ」順
磁気券を先に投入し、登録済みICカードを1枚だけタッチすると二重課金を防げます。
次に取るべきアクション
旅程を確認
JR在来線を3駅以上使うか、発着都市が特定都区市内に該当するかチェック。きっぷの種類を決定
在来線が多ければ紙きっぷ、変更頻度が高ければeチケット。残高・券面の確認
紙きっぷは市内表記、Suicaは残高1000円以上を目安にチャージ。公式リンクで最新情報を再確認
JR東日本「えきねっと」FAQやJR東海・JR西日本の運賃案内で発着駅と制度の適用可否をチェックしてから購入すると安心です。
これらを押さえておけば、「新幹線もJRも無料で移動できる紙きっぷ」と「手軽に予約変更できるeチケット」を状況に合わせて使い分け、交通費と移動ストレスをどちらも最小化できます。














