新幹線と飛行機、どっちが安い?——
長距離移動を計画するとき、料金と時間の差が気になるのは当然です。
しかも運賃は早割やLCC、新幹線のネット割など条件で大きく変動し、一見おトクな選択肢が実は損になるケースも。
本記事では、2025年4月時点の公式データを基に東京〜大阪・広島・福岡・札幌ほか主要5区間を徹底比較。モード分担率や「4時間の壁」といった切り口で、旅行者とビジネス出張者それぞれに最適な移動手段を提示します。迷わず決めたい方こそ必読です。
主要区間ごとの最新運賃・所要時間
割引運賃とLCCを活用した最安コストの出し方
「4時間の壁」で変わる新幹線・飛行機の時間価値
旅行と出張、目的別の賢い選択基準
乗り換え・手荷物・遅延リスクを含めた総合比較
新幹線と飛行機はどっちが安い?主要区間の料金・所要時間比較

主要都市間で新幹線と飛行機を比較すると、区間によって料金・時間の有利不利が変わります。それぞれの都市間ごとに、具体的な所要時間や運賃を比較してみましょう。
東京〜大阪、東京〜広島、東京〜福岡、東京〜札幌(北海道)、大阪〜福岡の代表的な区間について、最新データに基づき表にまとめます。さらに各区間の詳細やどちらが早いか・安いかも解説します。
各区間の比較結果をざっとまとめたのが以下の表です。新幹線と飛行機の所要時間(単純な移動時間)と料金(片道、主な通常運賃と割引運賃の例)を示しています。
| 区間 (発着地) | 新幹線(所要時間 / 片道料金) | 飛行機(所要時間 / 片道料金) |
|---|---|---|
| 東京〜大阪 (約515km) | 約2時間30分 / ¥14,720(のぞみ指定席通常期) *早割例: 約¥12,240(EX早特28) | (飛行機)約1時間+空港手続約1.5時間 / ¥15,000前後(普通運賃) *早割/LCC: 約¥5,000〜¥10,000(75日前割引・格安航空) |
| 東京〜広島 (約813km) | 約3時間50分/ ¥20,160(のぞみ指定席) *早割例: 約¥16,190(EX早特14) | 約1時間20分+空港手続約1.5〜2時間 / ¥25,000前後(普通運賃) *早割/LCC: 約¥6,000〜¥12,000(早期割引・LCC利用) |
| 東京〜福岡(博多) (約1,174km) | 約4時間50分/ ¥24,210(のぞみ指定席) *往復割引: 約¥22,400(片道換算) | 約1時間45分+空港手続約1時間(福岡空港は都心近接) / ¥30,000超(普通運賃) *早割/LCC: 約¥7,000〜¥15,000(特割・LCC) |
| 東京〜札幌(北海道) (約1,210km) | ※新幹線未直通(東京〜新函館北斗間4時間+在来線約3.5時間) / ¥約33,930(新幹線+特急) *北海道新幹線は2030年延伸予定 | 約1時間30分+空港手続約2時間(新千歳空港〜札幌市内約40分)/ ¥35,000前後(普通運賃) *早割/LCC: 約¥5,000〜¥12,000(ピーチ・ジェットスター等) |
| 大阪〜福岡 (約554km) | 約2時間30分 / ¥15,000前後(のぞみ指定席) *早割例: 約¥13,000台(e早特など) | 約1時間10分+空港手続1.5時間 / ¥20,000前後(普通運賃) *早割/LCC: 約¥6,000〜¥10,000(ピーチ等LCC利用) |
上の表から見て分かるように、距離が短い区間ほど新幹線の時間的メリットが大きく、距離が長い区間ほど飛行機の方が速い傾向があります。また料金面でも、新幹線は距離に比例して高額になる一方、飛行機は早期購入割引やLCCを利用すれば長距離でも運賃を抑えやすいです。
ただし直前購入の場合は飛行機の普通運賃は非常に高額(東京〜福岡で片道3万円以上)となり、新幹線より割高になるケースもあります。そのため「どっちが安いか」は条件次第で変わります。
では、各区間ごとの詳細な比較とポイントを順に見ていきましょう。
東京〜大阪間:料金は拮抗、新幹線の利便性が高い
ポイント: 東京〜大阪では新幹線と飛行機の料金に大差はありませんが、総合的な利便性から新幹線利用者が圧倒的多数です。早割を使えば飛行機の方が安い場合もありますが、時間面でも新幹線は競争力があります。
理由: 東京〜大阪間(約515km)は東海道新幹線「のぞみ」で約2時間30分で結ばれており、品川・東京駅から大阪(新大阪駅)までドアツードアでスムーズに移動できます。新幹線の通常料金は片道約14,720円(指定席、通常期)で、自由席なら13,870円です。一方、飛行機は羽田空港〜伊丹空港間の飛行時間こそ約1時間と短いですが、搭乗手続きや空港までの移動時間を含めると都心〜大阪市内の所要時間は概ね2.5~3時間になります。
料金もANAやJALの普通運賃で15,000円前後から最大で2〜3万円近くになります。ただ、早割を適用すれば1万円以下も可能で、例えば75日前の「スーパー先得」や「特割」を利用すると1万円前後、LCC(例:ジェットスターの成田〜関西便など)なら5,000円台のこともあります。
具体例: 新幹線の場合、予約なしでも頻繁に発車しているのぞみに乗車でき、約2時間30分で東京駅〜新大阪駅に到着します。通常期の片道料金は指定席14,720円ですが、往復割引やエクスプレス予約(年会費制の会員サービス)を使うと片道あたり約14,230円まで下がります。また「ぷらっとこだま」(こだま利用の旅行商品)なら1万円前後と格安ですが、所要時間は4時間以上かかります。
飛行機の場合、羽田〜伊丹線は便数が多く所要約1時間ですが、空港への移動・待ち時間を含めると実質的な移動時間は新幹線と大差ありません。価格は例えばJALの先得割引やANAの早割だと7,000〜12,000円程度で利用でき、新幹線より安くなることもあります。ただ当日や直前の予約では普通運賃が高額になるため、新幹線のほうが結果的に安くつくケースも少なくありません。
結論: 東京〜大阪では時間の差が小さく、料金も条件次第で逆転するため、総合的に見ると利便性の高い新幹線が選ばれやすいです。実際、この区間の移動手段シェアは新幹線:約85%、飛行機:約15%と新幹線優位です。出発直前でも料金が一定であることや、都心同士を直接結ぶ快適さから、ビジネスでも観光でも新幹線利用が主流です。一方、時間に余裕がありコスト最優先の方はLCC飛行機を検討すれば数千円規模で節約できる可能性があります。
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東京〜広島間:飛行機が速いが早割なら互角、新幹線の安定感も魅力
ポイント: 東京〜広島間(約813km)は飛行機の方が移動時間は約2時間以上短く速いです。料金面では、新幹線は約20,000円と高額ですが、21日前までの予約で14,000円台の割引もあり、飛行機も早割やLCCを使えば1万円前後が可能です。時間重視なら飛行機、有効活用や安定性重視なら新幹線という住み分けになります。
理由: 新幹線「のぞみ」を利用した東京〜広島の所要時間は最短で約3時間50分です。朝6時台の始発に乗れば東京→広島が10時前には着くスケジュールで、日中にも頻繁に直通のぞみが走っています。
一方、飛行機は羽田〜広島空港の飛行時間が約1時間20分と短く感じますが、広島空港は市街地から離れた立地のため空港から広島駅までリムジンバス等で約50分かかります。加えて搭乗手続きの時間もあり、東京駅〜広島駅全体で見ると飛行機は約3時間半〜4時間、新幹線は約4時間弱と、両者の実質所要時間は意外と接近します。
具体例: 料金面では新幹線の正規運賃・料金は片道20,160円(指定席)と高めです。しかし「EX早特14」(14日前までの予約限定)を使えば16,190円程度になり節約できます。他にも往復割引やエクスプレス予約で片道あたり18,000円前後に抑える方法もあります。
飛行機の料金はANA/JALの普通運賃だと片道2万円台後半になることもありますが、大抵の利用者は早割を使います。例えば「特割(28日前)」で12,000〜15,000円程度、LCCの春秋航空日本(成田〜広島)なら最安6,000円程度と新幹線より格安です。ただしLCCは1日1往復程度と便が限られ時間帯が選びづらいデメリットもあります。
結論: 東京〜広島では飛行機の方が速く、上手に予約すれば運賃も安くできます。そのため出張など時間優先の方は飛行機を選ぶケースが多いです。
実際、東京〜広島間の利用者シェアは新幹線:約68%、航空機:約32%で新幹線優位ですが、2008年頃は50%:50%で拮抗していたものが新幹線の時間短縮で近年やや鉄道寄りになったという背景があります。とはいえ、所要4時間の「壁」を超える距離でもあるため、「飛行機でさっと行きたい」というニーズも根強い区間です。荷物検査や天候リスクが少なく安定して移動したい人は新幹線、移動時間を短縮したい人や早期予約で安く行きたい人は飛行機がおすすめと言えるでしょう。
東京〜福岡(博多)間:距離が長く飛行機優勢、料金も飛行機の方が有利な場合が多い
ポイント: 東京〜福岡間(約1,170km)は新幹線で約5時間かかる超長距離区間で、飛行機の方が断然速く所要時間は半分以下です。料金面でも、飛行機の早割やLCCが充実しており、新幹線より安く行けるケースが多くなっています。時間・費用の両面で飛行機優勢な区間ですが、新幹線にも乗り換えなしで都市中心部を結ぶ強みがあります。
理由: 新幹線のぞみで東京〜博多(福岡市)を移動すると最速で4時間50分前後かかります。本州・九州を横断する長大な旅程で、停車駅によっては5時間を超えることもあります。運賃も片道24,210円(指定席通常期)と国内移動では最高額クラスです。
一方、飛行機は羽田〜福岡間を約1時間45分で飛びます。福岡空港は博多駅まで地下鉄で5分という好立地で、空港到着後の移動がほとんど手間取らないのも大きな利点です。結果としてドアツードアでも所要約3時間前後と、新幹線より2時間近く短く済みます。
具体例: 料金面では、新幹線は往復乗車券を同時購入すると運賃部分が1割引になるため往復割引を使えば実質片道あたり約22,400円になります(それでも飛行機より高額に感じるかもしれません)。エクスプレス予約会員であれば23,000円前後に抑えられますが、大幅な割引は少ないです。
これに対し飛行機の料金は幅が広く、例えば75日前までの「スーパー先得」なら片道1万円以下も珍しくなく、直前でもLCCのPeach(成田〜福岡)やJetstar(成田〜福岡)が空席次第で数千円台ということもあります。もっともANA/JALの普通運賃は3万円以上と非常に高額で、新幹線より高くなる場合もあるので注意が必要です。
結論: 東京〜福岡では多くの人が飛行機を選ぶ傾向にあります。実際、この区間のシェアは新幹線:約10%、航空機:約90%と航空機が圧倒的です。所要時間の差が大きいことに加え、LCCなど格安航空券の普及で費用面でも飛行機に軍配が上がりやすいためです。
ただ、新幹線には途中駅での途中下車や他の都市(大阪・広島等)への立ち寄りがしやすいメリットがあります。旅行で広島や大阪もまとめて訪れたい場合や、飛行機が苦手な方、天候不順でも確実に移動したい方は新幹線を選ぶ価値があります。逆に移動を速く済ませたい場合や費用を抑えたい場合、早めの予約をすれば飛行機が最適と言えるでしょう。
東京〜札幌(北海道)間:現状ほぼ飛行機一択、将来は新幹線延伸に期待
ポイント: 東京〜北海道(札幌)間は現在、新幹線が未完成の区間があるため事実上飛行機一択の状況です。飛行機は所要約1時間30分で、LCC便も多数あり費用も比較的安く抑えられます。新幹線は北海道新幹線が札幌まで延伸開業すれば所要約4時間台となる見込みで、将来的な選択肢となりそうです。
理由: 現状、北海道新幹線は東京駅〜新函館北斗駅(函館近郊)までしか開通しておらず、札幌まではさらに在来線特急で3時間以上を要します。そのため鉄道だけで東京〜札幌を移動すると7~8時間かかり、運賃も概算で33,930円前後(東京〜新函館北斗約23,000円+特急料金)と非常に高額です。
対して飛行機は羽田~新千歳(札幌)間を約1時間30分で結んでおり、1日に数十便という圧倒的な頻度で運航されています。新千歳空港から札幌駅までも快速エアポートで約40分とアクセスは良好です。
具体例: 飛行機の料金はANA/JALの普通運賃だと3〜4万円になりますが、特割や早割なら1万2千円前後、LCC(PeachやJetstarなど)の成田・羽田〜札幌便ならセール時に5,000円以下も出ています。日本で最も旅客数が多い路線だけあり、価格競争が激しい区間です。
新幹線利用は現実的ではないものの、鉄道ファンや時間に余裕のある旅行者があえて乗り継ぎで行くケースもあります。また2030年度に北海道新幹線が札幌まで開業予定で、その際には東京〜札幌が新幹線で最速4時間半〜5時間程度になる見込みです。そうなれば現在飛行機がほぼ100%のこの区間でも新幹線という選択肢が現れ、所要時間差が1時間程度なら一定の需要が移行する可能性があります。
結論: 2025年時点では、東京〜札幌を移動するなら圧倒的に飛行機が早くて安いです。飛行機嫌いでない限り、多くの旅行者・ビジネス客が航空機を利用しています。新幹線は今後の延伸開業までは現実的な移動手段ではありませんので、この区間に関しては飛行機利用を前提に計画を立てると良いでしょう。ただし冬季に天候(雪や吹雪)の影響で飛行機が欠航するリスクもあるため、その点だけは留意してください。
大阪〜福岡間:時間も料金も互角、新幹線の安心感 vs 飛行機の速達性
ポイント: 大阪〜福岡間(約554km)は新幹線で約2時間30分、飛行機で約1時間10分の距離です。所要時間の差は約1時間強で、飛行機が若干速い程度です。料金も新幹線が約15,000円、飛行機も早割なら1万円以下があり、条件によってどちらも競争力があります。新幹線は本数が多く予定変更に強い一方、飛行機は所要時間短縮のメリットがあります。
理由: 大阪(新大阪)〜福岡(博多)は山陽新幹線の主要区間で、のぞみ・みずほ・さくら等がひっきりなしに運転されており、最速2時間30分ほどで結ばれます。飛行機は伊丹空港または関西空港から福岡空港への路線があり、フライト自体は約70分ですが、伊丹空港へは大阪市中心部からリムジンバス等で30分前後、関西空港へは特急で50分ほど要します。
総合すると、新大阪駅〜博多駅の移動は新幹線:約2時間30分、飛行機:約3時間前後とほぼ互角になります。料金も、新幹線は片道約15,000円(指定席通常期)ですがエクスプレス予約で14,000円前後、早特商品で13,000円台まで下がることがあります。飛行機はANA/JALの特割で10,000〜13,000円程度、LCC(Peachの関空〜福岡便など)なら8,000円前後から利用できます。
具体例: 新幹線利用の場合、例えば朝7時台ののぞみに乗れば9時半過ぎに博多に到着できます。ビジネス客にも人気の区間で、自由席でも座れることが多く気軽です。回数券(6枚つづり回数乗車券)は以前存在しましたが、現在はネット予約割引が主流で、たとえばJR西日本の「e早特」だと13,000円台で乗車できます。
飛行機利用では、伊丹〜福岡便が一日十数往復飛んでおり、朝一番の便で出発すれば福岡に8時台に到着可能です。価格は75日前の先得なら7,000〜8,000円程度もありますが、直前だと2万円以上になることもあります。LCCのピーチ・アビエーションは関西空港〜福岡を運航しており、所要約1時間10分、料金はセール時に5,000〜6,000円という例もあります。
結論: 大阪〜福岡間は時間も費用も拮抗しており、好みや重視ポイントで選べる区間です。飛行機の方が若干速いとはいえ、新幹線は新大阪・新神戸・岡山・広島など途中主要都市にも停車するため、途中下車や他都市経由の用事がある場合にも便利です。天候に左右されず定時運行しやすい点も安心感があります。飛行機は早朝深夜便もあり日帰り出張を時間ギリギリまで有効に使える利点があります。
総じて、予定変更の可能性があるビジネス利用なら新幹線、移動時間を少しでも減らしたいなら飛行機といった選択になるでしょう。利用者の割合も概ね半々と言われ、まさに競合している区間です。
新幹線と飛行機、どっちを選ぶ?メリット・デメリットと利用シーン別のおすすめ

主要都市間の比較を見てきましたが、新幹線と飛行機それぞれに共通するメリット・デメリットも整理しておきましょう。また、「どっちが早いか」「どっちが安いか」は距離や条件によって変わるため、一般論としての目安も知っておくと便利です。最後に、旅行か出張かといった利用目的別にどちらがおすすめかについても解説します。
所要時間の違い:「4時間の壁」とは?どっちが早いかの目安
ポイント: 新幹線と飛行機の所要時間を比較する際によく言われるのが「4時間の壁」です。これは「ドアツードアで約4時間以内の距離なら新幹線有利、4時間を超えると飛行機有利」という経験則を指します。東京~大阪~広島あたりまでが4時間圏内、福岡や北海道は4時間超となり、この目安にほぼ合致した結果が各区間の利用状況にも現れています。
解説: 飛行機そのものの飛行時間は圧倒的に短くても、空港までのアクセスや手荷物検査の時間を考慮すると、移動全体では新幹線が有利になるケースがあります。例えば東京~大阪(約2時間30分)や東京~広島(約3時間50分)のように、新幹線で4時間を切る区間では多くの利用者が新幹線を選択しています。
一方、東京~福岡(約5時間)では飛行機を選ぶ人が圧倒的に多いです。これは4時間という時間感覚が一つの分岐点になっていると考えられています。過去には新聞でも「4時間を切ると人々が航空機から新幹線に流れる」という趣旨の記事が掲載されたほどです。
具体例: 前述したシェアの数字で見ても、東京~大阪(新幹線85%)、東京~広島(新幹線68%)、東京~福岡(新幹線10%)と、新幹線所要時間が4時間前後を境に大きく変化しています。この「4時間」は概ね東海道・山陽新幹線の到達範囲とも一致し、東海道新幹線の終点・新大阪は東京から2.5時間、山陽新幹線終点の博多は約5時間です。飛行機との競合は広島(約4時間)付近が分水嶺になり、「4時間の壁」の妥当性を裏付けています。
結論: どっちが早いかは単純に飛行機の飛行時間だけでなく、トータルで見て判断することが大事です。おおよその目安として「片道4時間以内なら新幹線、それ以上なら飛行機の方が早い」と覚えておくとよいでしょう。ただしこの目安も個々の旅程で変わり得ます。例えば「空港の近くに住んでいる」「在来線特急との接続がある」場合などは必ずしも4時間が絶対ではありませんが、一つの基準として参考になります。
料金の違い:割引運賃活用でどっちが安くなる?
ポイント: 料金面の比較は一概に言えず、条件次第で新幹線が安くなる場合と飛行機が安くなる場合の両方があります。一般的に、新幹線は距離に応じて運賃が直線的に増えるため長距離では高額になります。一方、飛行機は需要に応じた変動制で、早期購入割引やLCCを利用すると長距離でも格安にできる反面、直前購入では非常に高額になることがあります。
解説: 新幹線の運賃・料金は基本的に距離×単価で決まり、事前購入による値下がりはほとんどありません(割引きっぷや回数券など特定の例外を除く)。
例えば東京〜新大阪は約14,720円、東京〜博多は約24,210円と距離に比例しています。これに対して飛行機の運賃は予約時期や座席需要によって大きく変動します。搭乗直前の普通運賃は新幹線より高くなるケースが多々あり(東京〜福岡で3万円超など)半面、早期の予約割引なら同区間で1万円前後も可能です。さらにLCC各社の台頭で、特売セールでは驚くような低価格(例えば東京〜札幌が片道3,000円台など)も見られます。
具体例: 新幹線にも割引サービスはいくつかあり、JR東海・西日本のエクスプレス予約(年会費1,100円)では東京〜博多が約23,160円になるなど少額ながらお得になります。また学生なら学割で運賃部分が2割引になるため、東京〜大阪が約12,930円になるなどのメリットがあります。
しかし割引幅はせいぜい数%〜二割程度で、飛行機の早割(5〜7割引きもザラ)ほど劇的ではありません。一方の飛行機は、「早割75」「早割60」「早割21」など購入時期によって細かく運賃体系が設定されています。例えばANAの東京〜大阪「旅割」なら7,000円台、JALの東京〜広島「先得」なら1万円弱など、新幹線よりかなり安い水準が提示されています。またLCC(格安航空会社)であるピーチ、ジェットスター、スカイマーク、エアドゥ等を使えば、繁忙期でなければ東京〜福岡・札幌でも1万円以下で購入できることが多いです。
結論: どっちが安いかは「いつ予約するか」「どの航空会社/サービスを使うか」で逆転することに注意しましょう。計画的に早めに予約できるなら飛行機の方が安くなる傾向が強いです。特に長距離ではLCCや早割運賃の恩恵が大きく、新幹線との差が顕著です。逆に直前の出発や繁忙期の移動では新幹線の方が安価になる場合もあり得ます。例えば明日東京から大阪に行く場合、飛行機の直前料金は2万円以上でも新幹線は約15,000円で済みます。総じて、「事前準備派は飛行機、行き当たりばったり派は新幹線が安上がりになりやすい」と言えるでしょう。
新幹線のメリット・デメリットまとめ
新幹線のメリット:
駅が都心にありアクセス至便: 東京駅・大阪駅・博多駅など主要ターミナル同士を直結するため、移動の総時間を短縮しやすいです。改札を通じてすぐ乗車でき、手荷物検査なども不要なためスムーズです。
本数が多く予約変更も柔軟: 新幹線は1時間に何本も出ており、予約した列車を逃しても後続の自由席に乗れるなど柔軟性があります。予定が変わりやすいビジネス出張でも安心です。
快適性・作業性: 座席が比較的広く、電子機器の使用や車内でのPC作業も容易です。トンネル以外では携帯通信も比較的安定しており、移動時間を仕事や勉強に充てることができます。
天候に強く安定運行: 大雪や台風など極端な場合を除き、天候の影響で運休・遅延するリスクが低いです。時間通りの移動が求められる場合に信頼性があります。
荷物制限が緩やか: 大型スーツケースも追加料金なく持ち込め(指定席なら事前予約制で置き場確保も可能)、重量制限も事実上ありません。荷物の多い旅行でも便利です。
新幹線のデメリット:
長距離では所要時間が長い: 500kmを超えるような区間ではどうしても数時間単位の移動となり、時間効率で飛行機に劣ります。特に日帰り出張などでは往復に丸一日近くかかる場合も。
運賃が距離に応じて高額: 前述の通り距離比例運賃のため、遠距離だと出費が嵩みます。割引幅も限定的で、片道2〜3万円になるケースではコスト面で敬遠されがちです。
沿線以外の目的地に弱い: 鉄道駅からさらに離れた場所に行く場合、レンタカーや在来線への乗り換えが必要です。路線網が限られるため、例えば北海道や沖縄へはそもそも行けません。
車内が混雑する場合がある: 通勤時間帯や繁忙期には自由席は満席で立つ可能性もあります。また指定席でも周囲にビジネス客が多いと静かにしづらい、逆に観光客が多いと賑やか等、環境は運次第です。
食事・喫煙など制約: コロナ禍以降、車内販売が縮小していたり、全席禁煙で喫煙ルーム利用が必要だったりと、長時間乗車時の過ごし方に多少の制約があります。ただし駅で弁当を買う楽しみ(駅弁)はメリットとも言えます。
飛行機のメリット・デメリットまとめ
飛行機のメリット:
長距離を短時間で移動: 500〜1000km級の移動でも1〜2時間台で到達でき、移動時間を大幅に短縮できます。朝出てその日のうちに遠方での予定を済ませられるなど行動範囲が広がります。
早期購入で運賃が安い: 早割やLCCを活用すれば、新幹線より格安で移動できるチャンスがあります。特に旅行計画を前もって立てられる人には費用節約の大きな味方です。
離島や鉄道空白地帯に行ける: 北海道・沖縄・九州南部など、新幹線の届かない場所にも直接アクセスできます。日本は島国ですので、空路でしか行けない地域への旅行には必須の手段です。
サービスが充実(大手航空): JALやANAなどでは機内でドリンクサービスがあったり、マイルが貯まったりと付加価値があります。空港ラウンジを使えるなど、快適に過ごす工夫も整っています。
景色や非日常感: 上空からの眺め(富士山を空から見たりできる)や、空港の雰囲気など飛行機旅行ならではの体験があります。20歳前後の若い方にとっても空の旅はワクワクするものかもしれません。
飛行機のデメリット:
空港へのアクセス・待ち時間が発生: 都市中心から郊外の空港まで移動し、搭乗手続き・保安検査・搭乗待ちと、飛行機に乗るまでに時間と手間がかかります。この地上部分の時間が1〜2時間は必要で、短距離ではかえって総所要時間が長くなる場合もあります。
天候・欠航リスク: 飛行機は天候に左右されやすく、強風・大雨・降雪で遅延や欠航のリスクがあります。特に冬の雪や台風シーズンは計画通り運航しないこともあり、時間に余裕がないと不安要素になります。
予約変更・融通が利きにくい: 割引航空券は基本的に変更不可・キャンセル料高額という条件が多いです。当日予定が変わっても後続便に気軽に振り替え…というわけにはいきません(高価な「フレックス運賃」なら可能ですが高額)。この点、自由度では新幹線に劣ります。
手荷物の制約: 預け手荷物には重量やサイズの制限があり、超過すると追加料金が発生します。機内持込も100ml以上の液体物が不可などセキュリティ上の制約があります。引越し並みの大荷物での移動には不向きです。
環境や体調負荷: 離着陸時の気圧変化で耳が痛くなったり、気流で揺れるなど肉体的ストレスを感じる人もいます。またCO2排出量の点で鉄道より環境負荷が高いとの指摘もあり、エコ志向の方は気にされるかもしれません。
旅行 vs ビジネス:利用者別のおすすめ移動手段
旅行者向け: 旅行の場合、費用を抑えることと旅程の自由度がポイントになります。観光目的なら移動自体も旅の一部ですので、新幹線で各地の景色を眺めたり駅弁を味わったりする楽しさがあります。途中下車して寄り道観光するなど柔軟な旅程を組みやすい新幹線は旅行者に向いています。
また、訪日観光客や国内旅行者にはJRが提供する周遊パス(JRパス、○日間乗り放題券など)も利用でき、これらを使うと新幹線が定額で乗り放題になるため格段にお得です。一方、旅行日程が決まっていて移動費を最小限にしたい若い旅行者などにはLCC飛行機が人気です。
例えば東京〜札幌を数千円で飛んで、その分浮いたお金を現地での食事やアクティビティに回す、といった形です。ただしLCCは欠航時の補償が限定的だったり、手荷物有料だったりするので、時間と心に少し余裕を持った旅にすると良いでしょう。総じて、のんびり各地を巡る旅行なら新幹線、行き先に直行して現地滞在を重視する旅行なら飛行機がおすすめです。
ビジネス利用者向け: 出張など仕事で移動する場合、時間の確実性と移動中の生産性が鍵になります。日帰りや一泊程度の出張では、とにかく現地に迅速に到達し、予定を終えたら早く帰る必要があります。
新幹線は改札を通ってすぐ座れる手軽さや、変更の柔軟さから当日のスケジュールに対応しやすく、打合せが長引いても後続の列車で帰るなど調整が利きます。また車内でPCを開いて仕事の続きをしたり、仮眠を取ることも容易です。このため、特に東京~大阪間や東京~仙台間などではビジネス客はほぼ新幹線を使っています。
一方、飛行機は遠方への出張(例えば東京から北海道・九州など)では時間短縮効果が大きいため選ばれます。朝一番の飛行機で飛んで日帰りで戻るなど、飛行機でなければ難しい出張スケジュールもあります。会社によっては航空機利用のための事前承認が必要なところもありますが、近年はオンラインで早割予約もしやすくなり、コスト面のハードルも下がっています。
ビジネス客向けには航空会社の会員プログラム(マイレージやラウンジ)が充実している点も付加価値です。まとめると、時間にシビアな出張(特に遠距離)は飛行機、予定変更や作業時間確保を重視する出張(中距離までは)新幹線が向いていると言えるでしょう。
FAQ(よくある質問)
東京〜大阪は新幹線と飛行機どちらが一般的ですか?
圧倒的に新幹線が一般的です。東京〜大阪間は新幹線の所要約2.5時間に対し、飛行機は空港アクセス含め約3時間近くかかるため、多くの人は利便性の高い新幹線を利用します。実際の利用者シェアも新幹線が85%、飛行機15%程度と新幹線が主流です。ただし早朝深夜の移動や、LCCで費用を抑えたい若年層など一部では飛行機利用も見られます。
新幹線の回数券や往復割引はどの程度お得ですか?
新幹線の回数券(6枚綴り回数乗車券)は東京〜新大阪など一部区間で発売されていましたが、現在は販売終了や制限が出ています。その代わりエクスプレス予約等のネット割引が主流です。往復割引は片道運賃が1割引になるので、東京〜博多だと約24,000円→約22,400円になるといった具合です。割引率としては10%程度で、飛行機の早割ほどのインパクトはありませんが、出張など確実に往復する場合は使わない手はありません。
LCCの安全性やサービス面は大丈夫でしょうか?
日本国内のLCC(格安航空会社)は基本的な安全基準は大手と同様で、機材整備や操縦乗務員の訓練もしっかり行われています。ただしサービス面では有料オプションが多く、飲み物や預け荷物、座席指定も追加料金というケースが一般的です。また遅延・欠航時の保証(他社便への振替など)は限定的です。時間に余裕をもって利用する、事前に必要なオプション料金を確認する、といった準備をすれば十分に活用できます。安全性そのものは心配しすぎる必要はありません。
LCCの安全性に疑問を持つ人がいるのは何故でしょうか?旅行の計画を立てる際、格安航空会社の利用を検討したことがあるかもしれません。手頃な価格で気軽に飛び立てるLCCは、近年ますます人気を博しています。しかし、その手軽さと引き[…]
新幹線は座席を直前に取っても必ず乗れますか?
新幹線は指定席が満席でも、自由席なら基本的に乗車可能です(乗車率が100%を超えると立席になります)。東京〜新大阪などではひっきりなしに列車が来るため、最悪デッキに立つ覚悟なら当日券でもまず移動できます。指定席も直前まで販売していますが、繁忙期(GW・お盆・年末年始など)は早めの予約が安心です。どうしても乗りたい列車がある場合は事前予約をおすすめします。
出張で朝イチの飛行機に乗りたい場合、どれくらい前に空港に行けばいいですか?
国内線の場合、搭乗手続きは出発時刻の15〜20分前には締め切られるので、遅くとも出発30分前までには空港に到着することをおすすめします。荷物を預ける場合や初めて利用する空港ならもう少し余裕を見て出発1時間前到着が安心です。羽田空港など大規模空港では保安検査場が混雑していることもあるため、朝イチ便でもぎりぎりよりは多少早めに行っておいた方が良いでしょう。
新幹線で東京〜札幌を将来行けるようになると聞きましたが本当ですか?
はい、本当です。北海道新幹線は現在、新函館北斗駅(函館市近郊)まで開業済みで、2030年度末に札幌まで延伸開業予定です。これが開業すれば東京〜札幌が新幹線一本で約4時間半〜5時間で繋がる見込みです。将来的には飛行機と新幹線の競争がこの区間でも起こるでしょう。ただし現時点(2025年)では札幌へは飛行機利用が現実的です。
夜行バスも含めると一番安い移動手段はどれですか?
ご参考までに触れると、東京〜大阪や東京〜福岡には夜行バスも運行されており、料金は数千円〜1万円程度と安価です。ただ所要時間が8〜15時間と長く、快適性も大きく異なるため、新幹線と飛行機の比較とは別物と言えます。時間より費用を最優先するなら夜行バスが最安ですが、体力的負担もあるので利用者を選びます。この記事では主に新幹線と飛行機の比較に絞っていますが、「とにかく安く」を追求する場合は夜行高速バスという選択肢もあります。
まとめ・新幹線と飛行機はどっちが安い?

新幹線と飛行機のどちらが安いか・早いかは、一概に決められず距離や利用条件によって結論が変わることがお分かりいただけたと思います。総括すると、約4時間以内の中距離(東京〜大阪〜広島など)は新幹線が時間的にも便利で、4時間を超える長距離(福岡・北海道など)は飛行機の速さと割引運賃が魅力となります。
料金面では、新幹線は安心の定額料金で直前でも価格が一定、一方飛行機は計画次第で格安にも高額にもなる動的な料金体系です。早めに予約できるなら飛行機の方が割安なケースが多く、逆に思い立ってすぐ行くなら新幹線の方が安定したコストで利用できます。
また、所要時間について「4時間の壁」というキーワードがありましたが、新幹線と飛行機の選択を分ける一つの目安となっています。これは裏を返せば、新幹線がそれだけ高速で快適な移動手段として確立されていることの証でもあります。特に都市中心部どうしを結ぶ利便性や運行本数の多さは新幹線の大きな強みで、ビジネス・観光問わず日本国内移動の屋台骨となっています。
一方で、飛行機もLCCの普及や地方路線の拡充により、以前にも増して利用しやすくなっています。福岡や札幌へは今や飛行機利用が主流であり、距離が離れるほど飛行機の優位性は明確です。特に旅行などで費用を抑えたい場合、早割を駆使すれば新幹線運賃の半額以下で飛べることも珍しくありません。
最後に強調したいのは、「どちらが良いか」は利用者のニーズ次第だということです。時間を買うなら飛行機、過程を楽しむなら新幹線、柔軟性を求めるなら新幹線、計画的に節約するなら飛行機、といった具合にメリットがあります。
本記事の比較データや解説を参考に、ご自身の状況に合った移動手段を選んでみてください。どちらを選んでも、日本の新幹線と航空ネットワークは世界的に見ても高品質で安全です。快適で納得のいく旅程を組んで、ぜひ充実した移動を実現してください。
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